スマホ時代にあえて「手帳」を使う理由

ここ最近、好きなYouTuberたちがこぞって「日記をつけろ」「手帳を使え」と推している動画をアップしているのをよく見かける。
日記や手帳のメリットなんて、これまでも意識高めの人達から何度も耳にしてきた。
自己管理、思考の整理、感情の可視化……言葉ではよくわかっていたけど「そんなのスピリチュアルじゃね?」と思ってた。
さらに、こうも思っていた。
「わざわざ手帳を買わなくても、スマホに書けばよくね?」 と。
スマホならどこでも書けるし、検索もできて便利。
だが、それでもアナログの手帳をここまで推すということは、「紙でしか得られない何か」があるはず。
そう思って、試しに1ヶ月間、大学ノートを手帳代わりに使ってみた結果はメンタルが安定して時間の使い方も改善された。
これまで感じていたモヤモヤや焦りが減り、毎日が整っていく実感があった。
ストレスも減ってご機嫌になったから他人にも優しくなったような気がした。
言い過ぎな気がするけど、手帳を書いただけで人生変わったと言っても過言では無い。
「すごいライフハックだ」と思い、2000円もする手帳を近所の文房具屋で衝動買いしてしまった。
今回は手帳の魅力を紹介していく
- メンタルの弱い人
- 手帳に興味がある
- 自己理解を深めたい人
- やる気が出ない人
- 人生を良くしたい人
こういう人は人はぜひ読んで手帳を使って欲しい。
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スマホじゃダメなのか

最初にも書いたけど、「スマホのメモや日記アプリで十分じゃね?」って、僕もずっと思ってた。
結論書くと「全くの別物」で手帳にしかないメリットがたくさんある。
実際ブログを始めてからの2年間くらいはスマホのメモ帳やXの下書きをメモ代わりに使っていた。
そのやり方で特に不便もなく、それなりに満足していた。
でも手帳は使ってみないと気づけなかった魅力があった。
今回は手帳ならではの良さについて、僕の実体験を交えながら紹介していく。
手書きは遅いから良い

手帳の最大の魅力は、「遅さ」ある。
遅いなんてタイパも悪いし、時間の無駄だと思うかもしれない。
紙に手で文字を書くという行為は、スマホでの入力と比べて圧倒的に遅い。
けれど、この「時間をかけて書く」という事が、実は記憶や思考の整理にとって有効。
スマホでメモを打つと、確かに速いし効率的だけど、早すぎるがゆえに、自分の頭がアウトプットについてこれていない。
2倍速の動画が何を言ってるか分からないのと同じで情報が素通りしていくだけになる。
一方で紙に書くと手を動かすスピードに思考が追いついてくる。
自分の中で言葉を考えながらアウトプットしていく感覚はスマホのメモ機能では得られなかった。
もちろん、ホリエモンみたいに頭の回転が異常に速い人なら、スマホで一気に思考を吐き出して瞬時に整理できるかもしれない
でも、僕を含めた凡人には、「ゆっくり書く」という行為こそが自分の考えを整理し、深めていく最善の方法だったりする。
ホリエモンに憧れるのはやめよう。
集中できる

スマホはSNSやYouTubeなど魅力的なコンテンツで溢れているから集中を保つのが難しい。
メモを取っている最中につい何かを調べたり、ChatGPTに答えを求めてしまったりと、書く以外の誘惑が多いのがスマホの大きな特徴。
一方、手帳は良くも悪くも「書くことしかできない」けど単機能である事が現代ではメリットになる。
書くことしか出来ないからこそ、自分の頭の中のモヤモヤを余すことなく書き出すことに集中できる。
自分の内側にあるものを全て出し切ってから、AIに聞いたりすることで悩みの本質を見抜いてモヤモヤを解消できる。
それにスマホだと、過去のメモを見返そうと思っても、SNSや動画コンテンツの誘惑が多くて流させれる。
一方、手帳なら書かれた文字がそこにあるだけで、その時の気持ちや感情に集中して振り返ることが出来る。
アナログならではの「書く」という単機能のおかげで自身の内面と向き合う時間を与えてくれる。
あらゆる事が出来すぎてしまう万能なスマホならではの弱点。
手帳は所有欲が満たされる
データは形がないから大量に集めても「自分のものだ」という所有欲が満たされない。
例えば、インスタで可愛い女の子の写真を何枚持っていても、「彼女が欲しい」という欲求を満たさないの同じ。
何より手帳に2000円も払ったから「書かないともったいない」と感じるようになった。
本来ならスマホのメモなら無料で、別にそのまま大学ノートに書き続けても良かったのにわざわざ手帳を買った。
貧乏性な僕は手帳で元を取ったつもりになるまでは使うつもり。
消えるリスク
老害っぽいけどデータは消える可能性がある。
メモアプリの開発中止、OSのアップデートによる互換性が無くなる、データ引き継ぎの失敗、データが消えるリスクは必ずある。
手帳みたいな現物は、物理的に破損とか紛失しない限りは手元に残り続ける。
大切な記録だからこそ現物として所有するという選択が、心の底からの安心感と確実な満足感がある。
デジタル化が進んでも所有欲は必ずあるから、所有欲を満たすためにメモアプリよりも手帳を使うべき。
手帳は書くマインドフルネス

今の時代はやることが多すぎて1つの事の事に集中できない結果、何も得れないということが多い。
何かしてるようで何もしていない1日を積み重ねてる人も多い。
そんな中手帳に今日書いる最中は「これやったな」「こんな事していたな」手書きで時間がかかる分、今に集中する事ができる。
誰に見せる訳でもない手帳だからこそ、素直に書けるし、オチを考える必要も無いから素の自分をさらけ出せる。
毎日数分でも自分と向き合って心を整理して、今に集中する事はメンタルが安定して他人に優しくなれる。
時間が上手く使えるようになる

頭の中で自分の考えや、やるべきを事を整理出来るほど大体の人間の脳は賢くない。
分刻みのスケジュールを組み立ててしまえば、どこがでミスやボロが出てドミノ倒しのように予定が崩れてしまう。
頭の中で悩んでる事も複雑なように思えて、文字にして目で処理してみると解決策って実はシンプルなことが多い。
そして、文字にしてみると無意識で優先順位をつけるから、次に何やるかが明確になって時間の使い方が上手くなる。
手帳にやるべき事、自分の悩みを書き出すのは脳の整理整頓で外付けの脳だと思ってほしい。
手帳の中は自分だけの空間

手帳は物理的な場所じゃないけど、自分だけの空間で誰にも見られない秘密の場所のような気がしてる。
他人の目を気にせず、思った事とか感じた事を自由に書ける分、手帳という空間は自分にとって居心地がいい。
SNSみたいに「いいね」はいらないし、人と比べられる事もないし、自分の気持ちをそのまま書くだけでいい。
自分の心に正直になれるからこそ、やりたい事とか今疲れてるんだな、と気づける事が出来る。
スマホでも同じ様な気がするけど、スマホはどうしても便利道具とか生活必需品みたいな感覚になってしまう。
手帳は自分の考えが全てそこにある、精神的な逃げ場所とか心地のいい空間のように感じる。
感謝できる

僕はその日に使った物、会った人への感謝の気持ちを書いている。
これもよく言われる事だったけど、スピリチュアルっぽくて信用してなかった。
でも、一応やってみたけど、捻くれた僕の感想で言うと「感謝=当たり前への再確認」だと思った。
普段、健康やスマホ、布団など当たり前にある物、使ってる物、無くては困るモノへの感謝って口では分かってるけど本心では理解出来ていない。
パートナーがムカつく、友達が理解してくれないとストレスが、溜まることがあるけど、その人が今日やってくれた事を書いてみると意外と自分の事を思ってくれていたり助けてくれる事に気付く。
スピリチュアルだとバカにせず騙されたと思ってやってみて欲しい。
特別な用意もいらないし、0円で出来るから試してみて損は無いというのが貧乏性な僕の感想。
意外な解決策に繋がる

手帳に悩みや自分の考えを書くことは意外な解決策を見つける事に繋がる。
今、何に悩んでるかって自分では意外と理解出来ていないことが多い。
例えばお金が欲しいと悩んでる人は多いと思うけど、本当はお金を手に入れてその先どうしたいのかってビジョンが見えてないことは多い。
お金を手に入れた先に安心感が欲しいなら、お金を稼がなくても生活費を下げてストレスフリーで生きる道を探してもいい。
そういう意外な解決策の抜け道って頭だけで考えていると見つける事が難しい。
手帳は、友達が少ない僕みたいな人にとっては「アドバイスをくれる友人」みたいなもの。


空白を埋めようとする

手帳をつけて思った事は、今日した事や、予定が空白だと何か埋めたくなる気持ちが生まれる。
そして予定を立てる時に、「ダラける」とか「ショート動画を見る」とか下手な時間の使い方の予定を立てることは無いと思う。
大体の人は、将来のための勉強とか新しい刺激を求めるような行動を書くはず。
仮に「ダラける」という予定を立てたとしても自主的に休むという選択肢をしたなら達成感がある。
手帳に何か書くために、予定を作るのは矛盾してるようだけど、大人なんて無理矢理にでも予定を作らないと家でダラダラして無駄な時間を過ごすだけ。
手帳に予定を書くことは自分との約束。
俯瞰して見れる

手帳をつけて思った事は過去の記録を俯瞰して客観的に自分の事を見れるようになったこと。
1ヶ月しかつけてないけど、先週こんな事考えてたんだなと考えると面白いし、自分の考え方のクセが分かって自己理解の助けになっている。
これが1年とか何十年になるともっと面白くなってくると思う。
良くも悪くも事実だけを書いているから、次の日になると冷静に自分の行動を見る事ができる。
さらに俯瞰して見るとその時は見えなかった解決策が見えてきて「意外と簡単じゃん」と気付くことも出来る。
俯瞰して見る、客観的に見る、相手の立場になって考えるというのは簡単な事じゃないからこそ、手帳を付ける事はメンターを付けるのと同じ価値がある。
まとめ

手帳は単なるおじさん達が使うスケジュール管理ツールだと思っていた。
毎日の記録と思考の整理をして、考え方、時間、そして人生を豊かにする強力なパートナー。
そして悩みが解決するという事は、お金も時間も健康も手に入ってしまう。
一概に手帳をつけると人生が全て上手くいくというのは間違いでは無い気がする。
まさか古臭いと思ってた手帳にこんなメリットがあるなんて思わなかった。
騙されたと思って大学ノートから、書く習慣を身につけていって欲しい